【活動報告】5月の放課後キャンパスクラブ

すべての子供が安心してふれ合える居場所づくり

2023年5月に開催した活動の様子を書き送ります。参加してくれた子供たち、ありがとうございました!

私たちは、放課後に子供たちがわくわくするような時間を過ごすことができる場を提供することを目的としています。この場所では、発達に障害を抱えている子供や不登校の子供たちも、気兼ねなく安心して過ごせる地域に開かれた居場所を目指しています。

また、マインクラフト(Minecraft)「通称マイクラ」というゲームを体験できる機会を提供しています。大人は「ゲームばっかりやって!」と言いがちですが、近年そのゲームとしての面白さのみならず《学習効果 》にも注目が集まっています。

5月11日(木)に開催した活動のようす

放課後の楽しい時間を過ごすために、今日も子供たちを待っています。いつものようにパソコンを整えて、子供たちが楽しめる環境を準備します。そして、その準備が整ったとき、ドアを軽く叩く音が響きました。

「誰だろう?」と思いながらドアを見ると、元気いっぱいの女の子がドアを開け、「手伝って」と力強く声を上げます。彼女は初めての折り畳み傘を閉じる方法がわからないと言っていました。私が手伝うと、彼女はにっこり笑って、待ち構えていたマインクラフトがインストールされたパソコンの前に向かいました。彼女が大好きなマインクラフトのサバイバルゲーム、今日も彼女の楽しみが始まるようです。

その後、彼女のお友達の男の子がやってきました。少し雨脚が弱まったところで、彼は外から駆け込んできたのです。そして、彼らの楽しいマインクラフトの時間が始まりました。しかし、途中で男の子は「ユーチューブを見る」と言って、ゲームを一旦やめることに。彼がおすすめのゲーム実況のユーチューバーを見せてくれたのですが、女の子はやはりマインクラフトが一番。「一緒にやろうよ」と彼を誘いますが、彼は「うーん」とやや躊躇する様子。でも、彼女は一緒に遊ぼうと彼をパソコンの前に引き寄せました。

夕食の献立

5月11日の夕食
  • ご飯
  • キャベツと厚揚げの味噌炒め
  • 春雨サラダ
  • トマトと卵のマヨネーズ炒め
  • 蒟蒻ゼリー

お母さんたちのお迎えが少し遅くなっていたので、私は「じゃあ、先に食べてしまおうか?」と提案しました。ちょうどマインクラフトが一段落し、タブレットでユーチューブや他のゲームを始めようとしていた時だったので、いいタイミングだと思いました。食事を用意し、テーブルを並べて「じゃあここで食べてね」と声をかけると、スムーズに夕食の時間に移行できました。時折、ユーチューブの面白さに引き込まれて箸が止まることもありましたが、しっかりとおかわりをして、美味しく夕食を完食することができました。

夕食が終わると、今度は再びマインクラフトの時間。彼らは冒険をしたり、地下に家を建てたりして楽しそうに遊んでいました。楽しさに夢中になって、夜が更けるまでゲームに没頭。明日の朝、ちゃんと起きられるかな?と少し心配になるほど、遅くまで遊んでいましたね。

5月18日(木)に開催した活動のようす

今日の最初の訪問者は、いつも遊びに来てくれる明るい女の子でした。挨拶が済むと、彼女は驚くべきニュースを打ち明けてくれました。今日、彼女は歯医者さんで歯を抜いてきたのです。どうやらその体験はかなり怖かったようで、血がたくさん出たことに驚いていた様子でした。しかし、その体験を語り終えると、彼女は素早くテーブルに座り、マインクラフトの世界に没頭する準備を始めました。

彼女は1週間前のサバイバルゲームを続けることを計画し、「〇〇くんは来てくれるかな〜」とワクワクしながら、熱心にゲームの準備を進めています。しかし、彼女の期待に応えるように、入り口に〇〇くんの姿が現れた瞬間、私が「〇〇くん来たよ!」と声をかけると、彼女は興奮して飛び跳ねました。

その男の子はやってくるなり「今日はお菓子を持ってきたんだ」と言って、テーブルにそれを広げ始めました。これは先週彼が彼女からお菓子をもらったお礼のようです。彼女は今日歯を抜いたばかりだったのですが、戸惑いつつも嬉しそうにお菓子を食べ始めました。

一方、マインクラフトでは、ふたりは早速村を見つけて家を増築したり、洞窟を探検したりすることで、ゲームを満喫していました。しかし、しばらくすると男の子は飽きてしまい、YouTubeを見始めました。彼は私に「これはリアルマイクラだよ」と言い、お気に入りのYouTuberの動画を紹介してくれました。

その頃、女の子は早くマインクラフトに戻るようにと願っていたものの、最終的に二人はしっかりとYouTubeを楽しんでいました。

夕食の献立

5月18日の夕食
  • ご飯
  • お味噌汁
  • チキン南蛮
  • コールスローサラダ
  • 蒟蒻ゼリー

そして、夕食時が近づくと、女の子のお母さんがやってきました。私が彼女から歯医者での体験を聞いたことを伝え、お菓子を問題無く食べていたことも伝えると、お母さんはホッとした表情を見せました。「それなら、普通のご飯も食べられるかな」と言って、夕食の時間が始まりました。

女の子はちょっと戸惑いながらも、夕食を食べていました。箸がなかなか進まない様子もありましたが、ふたりでしっかりと食べ終わることができました。夕食後、二人はすぐにマインクラフトに戻り、今日一日、それに没頭しました。

時間いっぱいまで夢中で遊び、次週の再会を約束して、二人は帰っていきました。それにしても今日はすごく暑かったですね!

5月25日(木)に開催した活動のようす

舞台は、放課後の子供たちが集まる放課後キャンパスクラブ。今日の最初の参加者は小学1年生の男の子でした。ちょうどその時、新しいデスクトップパソコンの準備を進めていました。パソコンを見つけた男の子は、一目で目を輝かせ、「ぼく今日これでマイクラやりたい!」と嬉しそうにリクエストしました。

そのパソコンには教育版のMinecraftをダウンロード中でしたが、何とも言えぬ運命か、Wi-Fiの接続が何度も途切れてしまい、なかなかダウンロードが進みませんでした。男の子は、小上がりの畳の上でゴロゴロしながら、「まだぁ~」と待ちきれない様子。この放課後の時間は、彼の楽しみのひとつだったのです。

次にやってきたのは女の子。「今日は〇〇君の方が早かったんだね!」と彼女が言いながら、友達との再会を喜んでいる様子が伝わってきました。その間も、女の子は早速Minecraftのサバイバルゲームの準備に取りかかります。

しかし男の子は新しいパソコンの準備が終わるのを待ちたかったのです。それでも女の子の熱心な誘いに押され、やむを得ず既に準備の整ったノートパソコンで一緒にゲームを始めました。こうして、毎週の楽しみであるMinecraftのサバイバル生活が始まりました。

彼らのゲームの合間には、気分転換としてYouTubeの動画視聴や、タブレット端末で他のゲームを楽しむ時間も。そして、新たに参加したボランティアのお姉さんと一緒に、3人でゲームをしたり、楽しく盛り上がったりしていました。

夕食の献立

5月25日の夕食
  • ご飯
  • お味噌汁
  • 大根おろしハンバーグ
  • マカロニサラダ
  • 枝豆&トマト
  • 蒟蒻ゼリー

「お腹すいた〜」という男の子の声で、夕食の時間が始まりました。でも始まってみると、YouTubeを見ていたりしていたせいで、思ったほど箸が進みません。ハンバーグを楽しみにしていたんですけどね。今日は大根おろしハンバーグにしてみたのですが、「大根おろし食べれるかなー」と、ちょっと心配しながら見ていました。しかし、大根の辛味は気にならなかったようで、子どもたちはお皿をきれいに空にしました。

もう1人の男の子は、急いで食事を終え、再びMinecraftでの冒険を始めたかったようです。結果的に、全員が完食できて、再びゲームの世界へと戻ったのでした。

そして、再開されたMinecraftのサバイバルゲーム。女の子がリーダーとなり、洞窟探検や村を散策したりしながら、彼らの冒険は続きます。それぞれの役割を果たしながら、一緒に遊ぶ喜びを共有している様子が見て取れました。

こうした子供たちの楽しい放課後の時間は、保護者や地域の方々にも、新たな交流の場を提供しています。また、ボランティアの方々も子供たちとの時間を大切にし、互いに学び合う機会にもなっています。

最後に、Minecraftというゲームを通じて、子どもたちが自分たちの世界を作り上げ、思考力や協調性を育んでいる様子を見ることができます。放課後の時間を有意義に過ごす一助となり、新しい学びの場を提供していることでしょう。私たちはこれからも子どもたちが自由に表現し、楽しみながら学べる環境を提供し続けます。

ご参加くださりありがとうございました。
また次回も子供たちに再会できることを楽しみにしています!

活動の予定カレンダー