すべての子供が安心してふれ合える居場所づくり
2023年6月に開催した活動の様子を書き送ります。参加してくれた子供たち、ありがとうございました！
私たちは、放課後に子供たちがわくわくするような時間を過ごすことができる場を提供することを目的としています。この場所では、発達に障害を抱えている子供や不登校の子供たちも、気兼ねなく安心して過ごせる地域に開かれた居場所を目指しています。
また、マインクラフト（Minecraft）「通称マイクラ」というゲームを体験できる機会を提供しています。大人は「ゲームばっかりやって！」と言いがちですが、近年そのゲームとしての面白さのみならず《学習効果 》にも注目が集まっています。
6月1日（木）に開催した活動のようす
みなさん、一緒に子どもたちの充実した放課後を覗いてみましょう。さて、まず一番にやってきたのは、マインクラフト好きの小さな女の子です。彼女の肩には大きな荷物が。「一体何を持ってきたの？」と私が問いかけると、彼女はふたつのぬいぐるみを明るい顔で見せてくれました。私が「ん？ポケモン？」と聞くと、「違うよ！体の中のものだよ！」と説明してくれました。しかし私はまだ理解できず、彼女はさらに「こっちが赤い血で、こっちが白いやつだよ」と教えてくれました。そして私は理解しました。彼女のぬいぐるみは、赤血球と白血球をモチーフにしたものだったのです。
彼女はそのままマインクラフトの準備に取り掛かり、間もなくタブレット端末を取り出し、YouTubeを見ながらリラックスしていました。そこへ、新たに男の子が加わりました。彼の到着を見て、女の子のテンションは一気に高まり、マインクラフトのサバイバル生活が始まったのです。その後、もう一人男の子も仲間入り。彼の袋からは、スポンジ弾のライフルや刀、そしてボクシングのブローブとミットが見えますが、彼が選んだのはNintendo Switch。星のカービィで遊び始め、もう一人の男の子もそのゲームに興味津々。女の子は少々不満そうに「もう、〇〇くん戻ってきて！」と呼びかけていました。男の子は、マインクラフトと星のカービィの世界を行ったり来たりして過ごしました。
夕食の献立
そして夕食の時間。女の子もタイミング良く切り替え、テーブル移動などのお手伝いを積極的にしてくれました。「お腹空いた〜」と食事を楽しんでいる子どもたちの中に、私が作ってきた「ブロッコリーのおかか和え」の副菜が入ったタッパーが足りないことに気付きました。「なんか一品少ないような〜」と感じていたのですが、気が付くのが遅かったですね。
夕飯を食べ終われば、もちろんまたマインクラフトの時間です。そして、今日の最後は、みんなでボクシングをしたり、スポンジ弾のライフルで的あてゲームをして盛り上がりました。
子どもたちが自由に遊び、学び、交流する放課後の時間は、それぞれの個性や興味を発見し、自身を表現する大切な場となっています。我々大人がサポートし、時には参加することで、その豊かな時間を一緒に過ごし、子どもたちの成長を助けることができるのです。
6月9日（木）に開催した活動のようす
今日、初めにやってきたのは、小学1年生の男の子です。早速マインクラフトが準備してあるパソコンの前に座り、新しいワールドの作成を始めました。もう慣れたもので、「ボーナスチェスト付けようかな〜」と、彼は心地よい鼻歌とともに準備を楽しんでいました。「なんかいいことあったの？」と尋ねたら、「お昼寝して起きたばっかりだからかな」と、彼は笑顔で返事をしました。
そして、ひとりの女の子も到着しました。男の子を見つけると、「今日はプレゼントがあるんだ！」と満面の笑みで話しています。「おやつを持ってきたの？」と私が問いかけると、「違うよ」と彼女は言って、バッグからカラフルな丸い玉が入った袋を出しました。よく見てみると、それはスーパーボールだったのです。彼女は男の子に自慢げにそれを見せ、いろんな形のスーパーボールを説明しました。そして、「ひとつ選んでいいよ」と言って、彼にプレゼント。彼は迷いながらも、ダイヤモンドのような形をした青いスーパーボールを選びました。
そして、女の子が「一緒にサバイバル生活を始めよう！」と言って、マインクラフトの世界へ。男の子は、時折YouTubeを覗きつつも、彼女の誘いに応え、「マイクラの世界」に飛び込んでいき、 じゃれ合いながら楽しんでいる様子でした
夕食の献立
彼らの遊びが一段落つき、「お腹が空いた～」と男の子が声を上げると、今度は夕食の準備が始まりました。冷やし中華を作ったのですが、女の子は酸っぱいものが苦手。結局、彼女はおにぎりだけを食べました。男の子は食欲旺盛で、食事はとても進みました。彼女が食べられなかった冷やし中華までも平らげてしまうほどで、お皿に添えられた野菜も一切残さず食べました。満足そうな彼の横顔を見て、私たちは微笑むことができました。
食事が終わったら、再びマインクラフトの世界へ戻りました。今日は特に女の子が建築に力を入れており、「わたし建築すごく上手になったんだ！」と嬉しそうに私たちに見せてくれました。ふたりは村で冒険したり、PvPの戦いを楽しんだりと、普段通りの楽しい時間を過ごしていました。
6月22日（木）に開催した活動のようす
勢いよく開いたであろう「ガラガラガラ！」という音の方へ顔を向けると、「ごめん！早く来ちゃった！！」と元気よく女の子がやってきました。今日も大きなバックを抱えています。すると、「ハイ、今日はこの子を持ってきたの」と言ってぬいぐるみを見せてくれたのですが、なんかちょっと怖い… Tシャツにもモンスターのイラストがあったので、「今日はモンスター日和なのかな？」と想像してしまいました。
まだまだ、女の子のお話は続きます。今度は「今日は神建築をするぞ～！」と言って、一冊の本を差し出しました。それには付箋も貼ってあります。そして、お友達とセキュリティハウスを作る競争をする約束もしていると教えてくれました。そんな会話をしている間に、男の子も到着しました。そして、早々にマインクラフトのサバイバル生活が始まったのでした。
夕食の献立
夕食は女の子からリクエストがあった焼きそばです。男の子は匂いに誘われて「お腹すいた〜」と言って、待ちきれない様子。子供たちは遊びを切り替えられて、すぐに食事の用意をすることができていました。「アタシ麺しか食べれない〜」と言いながら、モリモリ食べてくれていました。
帰りがけに「ここで花火できるかな？」という会話をしました。一気に夏が近づいた感じですね。
ご参加くださりありがとうございました。
また次回も子供たちに再会できることを楽しみにしています！
6月29日（木）に開催した活動のようす
今日も一番にやってきたのは小さな女の子。彼女が「ちょっとこっち来て！」と言って私をある場所へ案内した先で、昨日起きたエピソードを彼女から聞くことができました。その後彼女はタブレットを取り出し、「これで遊んでて」と言いながら、面白いゲームを紹介してくれたのです。女の子は、夢中でマインクラフトを始めていました。
「〇〇くん遅いな～、マイクラ飽きちゃった！」と床でゴロゴロしながら待つと、やがて待ち望んだ男の子がやってきました。しばらくすると、「あと５分たったら公園へ行こうよ！」と言って、タイマーをセット。タイマーが鳴るとすぐに、みんなを公園へ誘って外へ遊びに出かけました。
夕食の献立
公園での遊びを終え、帰ってくると「お腹空いた〜」と男の子がキッチンへ近寄り、「ん？なんかいい匂いがするぞ」と言いながらコンロを覗き込んでいました。その理由は揚げ物の香りが漂っていたから。男の子は眼を輝かせて「大盛りにして！」とお願いしていました。
時刻は夜の21時。外は大粒の雨が降っていましたが、子供たちは喜んで外へと飛び出していきました！排水溝近くに大きな水溜りを見つけると、一心不乱にそこへ飛び込んでいきます。全身びしょ濡れになりながらも、楽しんでいました。そして雨が止んだのを見計らって、みんなで笑顔でお家に帰ってきました。
ご参加くださりありがとうございました。
また次回も子供たちに再会できることを楽しみにしています！
